落ち葉の山を前に飛び込まずにはいられない
落ち葉と戯れるしゃどみさん
落ち葉に囲まれた写真が撮りたくなって、そうだ落ち葉集めをしようと散歩をした。いろんな色、いろんな形の落ち葉。
小学校3年生の冬、公園で友達とありったけの落ち葉を集めて、大きな大きな山を作った。せ~の!と思いっきりダイブをした時の記憶を、私は落ち葉が舞う季節にいつも思い出す。
目立つ行動は避けるタイプなのに、その日は夕方の公園に誰もいなくて、落ち葉で巨大な山を作ってみたい衝動が共通して、完成した大きな山を目の前にして、2人は飛び込まずにはいられなくなった。
落ち葉に身を任せ、ふわりと着地した感触。
落ち葉のにおい。
少しちくちくする葉っぱの感覚。
はしゃぎ続けて火照った身体に心地よい冬の風。
空に響く笑い声。
私はとっても幸せな気持ちで家に帰って、落ち葉の山に飛び込んだ経験が、どんなに素晴らしかったのか、9歳の言葉で母に伝えたけど、「やだ汚い」と言われ、早くお風呂に入るよう急かされ、風船みたいに膨らんでいた気持ちが、ぷしゅーって縮んでいくのを感じた、少し切ない思い出でもある。
でも、落ち葉が大人になっても好き。
INFP型かつHSPなので、ぷしゅーって縮んだ気持ちの方の切なさもこの胸に残っているけど、落ち葉との楽しい思い出もちゃんと残ってる。
どちらに光を当てるか選べるなら、温かい記憶を。